高崎映画祭　公式サイト » 3/23

NO　ノー

sanktusjp — Wed, 18 Feb 2015 05:30:52 +0000

　チリ映画界の旗手、パブロ・ラライン監督が『トニー・マネロ』、『検死』に続き手がける独裁政権３部作の完結編。舞台は１９８８年のチリ。ピノチェト将軍による軍事独裁政権に対し、信任延長の是非を問う国民投票が実施される事になった。そんな中、広告マンのレネ・サアベドラの元に、ある日友人ウルティアが尋ねて来る。ウルティアは反対派「NO」陣営の中心人物で、国民に投票を呼びかけるテレビCMの制作を依頼に来たのだ。最初こそ気乗りしなかったレネだが、徐々に広告マンとして情熱を燃やすようになって来る。果たして彼は国民の心を掴むCMを作り出す事が出来るのか？
　実話を元に、社会が変わる瞬間を切り取った痛快作。

複製された男

sanktusjp — Wed, 18 Feb 2015 05:29:27 +0000

　大学で歴史を教えるアダム・ベルはある日友人に勧められて鑑賞した映画に自分と瓜二つの男を見つけ驚く。気になったアダムはその役者、アンソニー・クレアを探し出し、ついに対面を果たす。すると不思議なことに二人は生年月日も体格も声色も癖も古傷までもが全て一致。自分が二人いる。これが悪夢の始まりだった…。
　ポストガル唯一のノーベル賞作家ジョゼ・サラマーゴの同名小説を映画化。全編不穏な空気が漂う、上質なミステリーは見応え十分。

ダブリンの時計職人

sanktusjp — Wed, 18 Feb 2015 05:20:38 +0000

　ロンドンで時計職人をしていたフレッドは、失業し故郷ダブリンに戻ってきた。帰ってきたものの、ホームレスの彼は失意のどん底。そんな折、青年・カハルが“隣人”としてフレッドの前に現れる。彼と触れ合うことで新しい自分を発見できたフレッドは少しずつ気分が上向きに。そしてある日、フレッドはふとしたことから出会った女性に一目惚れしてしまう。ホームレスの自分では相手にされないと、恋心を封印しようとするフレッドをカハルは応援するのだが…。過去を抱えた男たちの友情と新しい未来を、冬のアイルランドを舞台に描く。ほろ苦い人生の機微を豊かに描いた優しい物語。

旅人は夢を奏でる

sanktusjp — Wed, 18 Feb 2015 05:19:33 +0000

　一流のコンサートピアニストとして活躍するティモの前に、突然父親と名乗る男が現れる。３歳の時に別れたままの父親・レオとの３５年ぶりの再会。それはくしくも、音楽に全てを捧げて生きるティモについていけなくなった妻が子供を連れて出て行ってしまった直後の事だった。どうしても一緒に行きたいところがあるとレオに連れ出されたティモは、思いがけず父と旅することになり…。
　互いに知り得ない３５年を埋めるのは音楽と旅先での出会い。フィンランドで大ヒットした幸せが見つかるロードームービー。

コーヒーをめぐる冒険

sanktusjp — Wed, 18 Feb 2015 05:18:50 +0000

　２年前に大学を辞めたことを父親に言えないままに「考える日々」を送る青年ニコ。恋人と喧嘩別れの朝、車の免許が停止になった。朝のコーヒーを飲み損ねたニコは、出かけた先々でも小さなトラブルに巻き込まれていく。ほっと一息コーヒーを飲むこともできない。どうやら今日はついてない１日のようだ…。シャープなモノクロ映像と小粋なジャズで彩られたついてない青年ニコの1日は、軽やかながら人生の示唆に富んだ豊かな一作。