フランスのドキュメンタリー作家、クロード・ランズマンの代表作3作を上映。伝説の一作、9時間27分の『SHOAH』を4部構成で上映します。第二次大戦中のホロコーストの実態をインタビューで拾い上げたものですが、被害者であるユダヤ人生還者や、元ナチス親衛隊員、そしてアウシュビッツ強制収容所があったポーランドの地に住む人々と、膨大な数の証人にカメラが向けられています。その撮影期間は11年間。歴史を語る、そして歴史に刻まれるべき重要な一作です。また、ユダヤ人の武装蜂起計画や、ガス室での殺害を中止に追い込んだソビブル収容所に焦点をあてた『ソビブル、1943年10月14日午後4時』や、アドルフ・アイヒマンが世界を欺くために選んだ“模範収容所”テレージョン・シュタットの真実を紐解く『不正義の果て』もホロコーストの悲劇をみつめ、その記憶を辿ります。これは歴史的映像記録遺産。