TOP NEWS 第30回高崎映画祭 プレ企画 Vol.1 『昭和歌謡映画特選』

第30回高崎映画祭 プレ企画 Vol.1 『昭和歌謡映画特選』

プレ企画 Vol.1
『昭和歌謡映画特選』
Fシネマツアー2016 
35ミリフィルムでみる日本映画傑作選より

2/11(木・祝)-13(土)

主催:高崎映画祭/Fシネマツアー実行委員会  
共催:一般社団法人 コミュニティシネマセンター
Fシネマツアー企画趣旨
 近年、映画上映のデジタル化が進み、多くの映画館・劇場からフィルム映写機が撤去され、35ミリフィルムで映画をみる機会が急速に失われています。しかし、100年を越える映画の歴史の中で、デジタル化された作品はごくわずがにすぎず、日本映画の名作の多くは現在も尚、フィルムでしかみることができません。
 本企画では、日本映画の名作をオリジナルの形態である35ミリフィムルで上映し、フィルム上映の鑑賞機会を提供するとともに、その魅力を伝えます。
 高崎では、昭和歌謡映画特選として、4作品を上映します。
 昭和の高度経済成長期に流行した歌謡曲を下敷きにした、青春映画の名作ばかりです。主題歌を含め、その時代の若者のひたむきな生き方が瑞々しく甦ります。
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[1] 『下町の太陽』(1963年 松竹 1h26)
監督:山田洋次 
出演:倍賞千恵子、勝呂誉
山田洋次監督の監督第二作で、この後山田映画の常連となる倍賞千恵子との初コンビ作。荒川沿いの石鹸工場で働く町子は、恋人がいるが、工員の良介に言い寄られ、断る。母のいない五人家族の町子の弟の万引き事件が起きるが、その時頼りになってくれたのは恋人ではなく、良介だった。倍賞千恵子が歌った同名の曲の大ヒットを受けて企画された、爽やかな青春映画。懸命に生きる庶民を描く山田洋次らしい傑作。
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[2] 『赤いハンカチ』(1964年 日活 1h38)
監督:桝田利雄 
出演:石原裕次郎、浅丘ルリ子
石原裕次郎の同名のヒット曲をタイトルに、舛田利雄が監督した「日活ムード・アクション」の代表作。洋画の名作『第三の男』を下敷きにしたストーリー。事件の参考人を射殺して辞職した元刑事が被害者の娘に恋をするが、相棒に疑惑が生じ、事件の究明に乗り出す…。共演は、浅丘ルリ子と二谷英明。東京オリンピックの年、1964年のお正月映画として公開され(1月3日)、大ヒット。石原裕次郎の最高傑作の1本。
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[3] 『その人は昔』(1967年 東宝 1h39)
監督:松山善三 
出演:舟木一夫、内藤陽子
舟木一夫のデビュー三周年で企画されたレコード「心のステレオ・その人は昔・東京の空の下で」をモチーフにした歌謡映画。北海道で出会った純朴な若い青年と少女が、希望を求めて東京へ駆け落ちするが、冷たい都会に翻弄されるというストーリーを、舟木一夫と内藤洋子の主演で描いている。原作・脚色・監督は、松山善三。松山は、主題曲「その人は昔」の作詞も務めている(作曲は船村徹)。
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[4] 『昭和枯れすすき』(1975年 松竹 1h27)
監督:野村芳太郎 
出演:高橋英樹、秋吉久美子
結城昌治の原作「ヤクザな妹」を新藤兼人が脚色、さくらと一郎が歌って大ヒットした同名の歌謡曲が随所に流れる歌謡映画として作られた。監督は『砂の器』や『事件』で絶頂期にあった野村芳太郎。撮影は野村の作品に欠かせぬ川又昂が担当している。生活が乱れた妹と、妹思いの刑事の兄の物語が叙情的に綴られる。主演は高橋英樹と、『赤ちょうちん』などで新時代の女優として脚光を浴びていた秋吉久美子。
上映スケジュール
2/11(木・祝)
10:30〜
昭和枯れすすき
13:00〜
赤いハンカチ
15:00〜
その人は昔
17:00〜
下町の太陽
2/12(金)
10:30〜
赤いハンカチ
13:00〜
その人は昔
15:00〜
下町の太陽
17:00〜
昭和枯れすすき
2/13(土)
10:30〜
その人は昔
13:00〜
下町の太陽
15:00〜
昭和枯れすすき
17:00〜
赤いハンカチ
鑑賞料金:当日一般1,000円
第30回 高崎映画祭 授賞式
日時:2016年3月27日(日) 16時より
会場:群馬音楽センター(群馬県高崎市高松町28-2)


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