高崎映画祭　公式サイト » ポーランド映画祭

借金

sanktusjp — Wed, 18 Feb 2015 05:42:33 +0000

　素朴な画風で知られるポーランドの画家ニキフォルの人生を格調高い映像で描いた「私のニキフォル」のクラウゼ監督作。マフィアに脅され、ありもしない負債を回収しようとするビジネスマンが巻き込まれる悲劇の連鎖。法の弱さ、腐敗と向き合う一市民の孤独をテーマにした本作は、公開当時ポーランド国内で議論を巻き起こした問題作。99年ポーランド映画祭グランプリ受賞。

裏面

sanktusjp — Wed, 18 Feb 2015 05:41:59 +0000

　1952年のワルシャワを舞台にしたブラックコメディー。サビナは30歳、出版社に勤め祖母、母と3人で暮らしている。母たちはなかなか結婚しない娘にやきもき。そんなある日、不良にからまれた彼女は知的でイケメンの男に助けられる。やがて付き合いだす2人だが…。共産主義時代の世相を風刺的に描いた本作。2009年アカデミー賞外国語映画賞ポーランド代表作品。

愛する

sanktusjp — Wed, 18 Feb 2015 05:41:17 +0000

　長編デビュー作がアカデミー賞外国語映画賞ポーランド代表作品になり、一躍ゼロ年代期待の新鋭として名乗りを上げたファビツキ監督。幸せに暮らしている結婚10年目の夫婦に突然降りかかる悲劇。職場でレイプされた妻はその事実を夫に告げられず…。親密さや愛にまつわる男女のコミュニケーションの困難さについて深く考察した作品。

縛り首の縄

sanktusjp — Wed, 18 Feb 2015 05:40:46 +0000

　ポーランドを代表する名優グスタフ･ホルベク演じるアルコール中毒の患者クバ。主人公の破滅へと向かう1日の出来事を暗いトーンで描いた本作は、ネオレアリズモやフィルム･ノワールからの引用が顕著な“黒いリアリズム”と呼ばれる作品群を代表する1本。時計や電話といった小道具の使い方や限定された空間を生かした演出に若きハス監督の才気が光る。

コルチャック先生

sanktusjp — Wed, 18 Feb 2015 05:40:04 +0000

　小児科医で児童文学者としても知られる伝説的ユダヤ人ヤヌシュ･コルチャックの生涯を描いた名作。脚本アグニエシュカ･ホラント、撮影ロビー･ミューラー、音楽ヴォイチェフ･キラルといったベテランのスタッフを従えてワイダが作り上げた大ヒット作品。数多くのポーランド系ユダヤ人が非業の死をとげたワルシャワ･ゲットーの描写は見る者の魂を覚醒させる迫力。

夜の第三部分

sanktusjp — Wed, 18 Feb 2015 05:39:20 +0000

60年代後半クッツやスコリモフスキらと行動を共にしていたズラウスキは、父ミロスワフの小説をもとにした本作で監督デビュー。チフス菌実験の為にドイツ人に雇われた男の悪夢をショッキングな描写、様式的なセリフで構成した作品は後にフランスで製作する「ポゼッション」「私生活のない女」等における過激な映像美によるスキャンダラスな作風を予見している。

沈黙

sanktusjp — Wed, 18 Feb 2015 05:38:35 +0000

　事故で失明した少年が遭遇する田舎町の冷淡な日常。緻密な画面構成と独創的な風景描写によって主人公の孤独と寂寥感を表現するクッツは、イエジ—･シュチギュウの同名原作をもとに人間の心理を深く追及している。ロマン主義的な神話性や英雄的な行為を描きながらポーランド映画の伝統に背を向けて、平凡な日常をリアリズムで綴る監督の特異性が光る1本。

罪物語

sanktusjp — Wed, 18 Feb 2015 05:37:58 +0000

　ワルシャワでポスターデザインや実験的な短編映画を手掛けた後パリへ移住したボロフチクは、最初にアニメーションの世界で国際的な成功を得た監督である。19世紀末のポーランドを舞台に若い娘エヴァの薄幸な人生を描いた本作。文芸ドラマの体裁をとりながら、エロティックな場面の演出にこだわりをみせる点に注目。作家の特異な個性が際立つ1本。

イーダ

sanktusjp — Wed, 18 Feb 2015 05:37:23 +0000

　ポーランド映画祭賞2014では作品賞含む4部門受賞、ゴールデン･グローブ賞外国語映画賞2014にもノミネートした本作品は、昨年欧米で異例の大ヒットとなりました。物語は60年代初頭のポーランドを舞台に、孤児として修道院で育てられた18歳のアンナが、自身の出生の秘密を知るため旅に出る。ユダヤ系の家に生まれたヒロインの家族には衝撃の過去が……。ホロコーストと共産主義の大きな波に見舞われてきたポーランドの光と影を、モノクロの静謐な映像で表現。

結晶の構造

sanktusjp — Wed, 18 Feb 2015 05:36:35 +0000

　ドキュメンタリー･タッチで現実を緻密に検証するスタイルを確立し、60年代後半から国際的な注目を浴びているザヌーシ監督。大学時代から仲の良い友人である2人の物理学者の対照的な生き方を描きながら、人として、よりよく生きる為の方法論を提示する本作。道徳的選択、個人と社会の衝突など以後のザヌーシ作品で度々登場する主題がとりあげられ興味深い。

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