終わりゆく一日

17owariyukuichinichi

 映画監督のTの日課はベランダから工業地帯の街並みを眺め、35ミリフィルムを回すこと。留守番電話で自分の身の周りに起った出来事を確認し、それを残すこと。そんな日々に変化をもたらした父親の死とある女性との出会い、子どもの誕生。これは、トーマス・イムバッハ監督自らの日常である。監督が20年以上も絶えず眺めてきた、チューリヒの街並みと空。そして、集め続けてきた留守電の伝言。刻一刻と変わりゆく景色と留守電は、さまざまな実存的なテーマを表す。目新しいものに惹かれ、習慣になり、振り返れば自分を形作る大切な一部になる。それを映画に落とし込むことで、監督は自身をドラマに昇華させた。

(C)2011 OKOFILM SRF ARTE Thomas Imbach
2011年 1h51 スイス 監督:トーマス・イムバッハ

 3/25(火)12:00-13:51 シネマテークたかさき

 3/26(水)20:00-21:51 シネマテークたかさき

関連記事

コメントは利用できません。

Facebook

twitter

舞台挨拶情報

ページ上部へ戻る