ギリシャ出身の映画監督テオ・アンゲロプロスは、とにもかくにも偉大な映画監督であったと断言します。2012年1月、20世紀三部作の最終章を撮影中、惜しくも交通事故で命を落としたという訃報に、動揺を隠せなかった自分が今でもまざまざと思い出せます。と、同時に、ギリシャの監督の新作を遠い日本で心待ちにし、献身的に応援をし続けた映画配給会社の人々の想いを考えると心が痛みました。映画を見つけ届ける人がいて初めて私たちは作品と出逢えるわけで、その功績にも改めて深謝したいところです。
 3部作の2作目『エレニの帰郷』(2008)が2014年ようやく日本で公開されます。それを記念し、10作品を上映します。壮大で美しく重厚な映画の世界。時間と体力を使って見届ける映画の世界。映画祭だからこその企画をご堪能いただければ。

カテゴリー:テオ・アンゲロプロス監督特集

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