ワールドシネマセレクション

映画は時代を切り取り、世界を映します。広い世界をどう映画で感じるのか。それが映画を観るときの一つの醍醐味だと思っています。今年はワールドシネマセレクションとタイトルも新たにいたしました。自国の映画を邦画・それ以外を洋画ということだけに留まらないものをお届けしたいという思いからです。
まずはアメリカから、興味深い人物像を浮き彫りにする4作品をセレクト。常々、「映画は人が作るもの」と思っています。誰が、何を撮るのか、誰が何をどう生み出すのか。今回はふたりの人物に目を向けることにしました。一人は世界中に多大なる影響を与えた天才映画監督スタンリー・キューブリック、もう一人は名優であり、映画監督でありアーティストであったデニス・ホッパーです。映画と向き合うふたりの天才に想いを馳せる時間を楽しんでいただけたらたと思います。
他には民族の心を捉え、歴史に目を向けた名作を数々生み出してきたジョージアから短編を含む4作品と、韓国のインディーズ映画界から注目の一作をお届けします。さらにシンガポールに拠点を持つHBOアジアが製作したドラマシリーズから齊藤工監督作品をご紹介します。映画製作もまた国境を越える時代。様々な側面からこの広い世界の息吹を感じていただけたら幸いです。