蜂の旅人

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 春の雨が降る北ギリシャ・フロリナの村。小学校の教師スピロの家では次女の結婚披露宴がひらかれていた。スピロはこの春教師を辞職し、代々続いて来た養蜂業に従事する事に決めていた。娘の結婚式が終わったら旅支度を始める。ミツバチとともに花を求めて南へ旅に出るのだ。それは家族との別れも意味していた。やがてスピロはミツバチの巣箱をトラックに詰め込み南へと向かった…。
 戦争、弾圧を経て生きて来た男にのしかかる歴史的体験の重みが、胸に迫る。
『シテール島への船出』(1984)を受け、『蜂の旅人』は生まれ、「歴史の沈黙の時代」をその後も描く事となった。『霧の中の風景』(1988)、『こうのとり、たちずさんで』(1991)とともに4部作として括られる。

1986年 2h02 ギリシャ=フランス=イタリア 出演:マルチェロ・マストロヤンニ

 3/29(土)14:00-16:02 高崎市文化会館

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