アレクサンダー大王

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 事の起こりは1899年12月31日。何ものかの手引きによってギリシャの小島にある刑務所から20数名の囚人が脱獄した。アレクサンダー大王と呼ばれる首領の一団だった。同夜、アテネの王宮では英国貴族らを迎えて盛大なパーティが開かれていた。マンカスター卿は新世紀の日の出をみるために王宮を出たが、そこでアレクサンダー大王一団に誘拐されてしまう。
 1970年に起きたアテネ駐在英国大使館員誘拐事件をモデルに、反政府武装精力を率いるカリスマ的首領の姿をとらえる。独裁政治、コミュニズム、アナーキズムの葛藤が、うちにこもる形ではなく、むしろエネルギーに満ちた形で発散されていくようだ。その一役を担う広大で美しい風景にも息を呑む。

1980年 3h28 ギリシャ=イタリア=西ドイツ 出演:オメロ・アントヌッテ

 3/27(木)11:00-14:28 高崎市文化会館

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