Greeting

高崎の街に映画の風が吹く。
生まれ育ったまちで過ごす3月の景色が、私にはそう見えます。

高崎映画祭のフラッグが街路にたなびくこの街並みとともに、今年も皆様をお迎えできることが嬉しいです。

第37回高崎映画祭が、今年も開催できることにほっと胸を撫で下ろしています。
これもひとえに皆様のご理解とご協力があってこそです。この場をお借りして心よりの御礼を申し上げます。

世界では今日も悲しい出来事が起き、心を砕かれる人たちがいることを決して忘れることはありません。その中において、私たちにできることは、世界の今を届ける意識を持ちながら、映画と向き合い、映画を通して人の気持ちを繋げていくことだと思っています。
今年は51作品の映画との出会いをみなさまにお届けします。
世界各国へ想いを馳せ、
さまざまな人たちの気持ちに心を寄せ、
映画の世界に身を投じていただけたらと思います。

映画を見終えた後の自分を、少しだけ好きになっていだけたら嬉しい。
そんな想いを込めて
今年も映画と、映画から広がる出会いをお届けしたいと思います。

みなさまの心にも、爽やかな映画の風が吹くことを願っています。

2024 春