Design Concept 「故きを温ねて新しきを知る」
2026年は、本来第40回を数える年でした。コロナ禍における2021年に予定していた第35回を1年見送ったからです。世界が変わり、日常が変わり周囲の感覚が変わる日々を過ごしながら、映画との向き合い方、映画の届け方を逡巡する1年を過ごしました。特に映画祭というイベントにおいて、何が正解かがわからない中で迎えた2022年の第35回。ここからがリスタートだという意味をこめ、メインビジュアルとなるポスターのディレクションを一新しました。
イメージしたのは、原点回帰。あらゆるものの変化の中一度足を止めてしまったことを忘れないために。一から始めるという気持ちでした。といっても、すでに34年の歴史を確かに積み重ねさせていただいていることを忘れてもならない。真っ白なキャンバスに新しい絵を描くくらい自由に、でも何か、こだわりの表現はこれまでにきちんと培われて来た、そんな想いを込められたらいい。そして、より世界とダイレクトにつながる高崎映画祭でありたい、という願いも込め、思考は巡りました。結果、和紙の雲龍紙をベースに、文字ロゴだけをシンプルにいれたものへと昇華していきました。
リスタートの気持ちで新たに始まった高崎映画祭の次なる目標は、40回を無事に終わらせること、になりました。毎年当たり前に映画祭が開催できるわけではない。一年一年がようやく開催できることなのだからと、諸先輩方に叩き込まれて来た私は、毎年が当たり前にあると思ったことがありません。それでも、いつからか数年先のための今を過ごすようになっていました。
それが、コロナ禍でのお休みを経て全くのゼロになった。35回を終えた時、40回を無事に終えること、それを目標にしようと決めました。
どんな時代が変わっても、映画は人々に夢も希望も届け、時には絶望や苛立ちや迷いを追体験させてくれる。映画そのものは変わらない。こんな風に人生を豊かにしてくれるものを、多くの人に届けていきたい。それを40回までにあらためてしっかりと刻んでいこうと思いました。
そこで、映画の象徴であり、上映者の象徴ともいえる映写機をモチーフに36回のポスターを制作しました。高崎市役所の屋上から街に向かって未来を上映する、そんな思いを込めました。続く37回には、映画を届ける人を登場させました。その人・フィルムさんが、高崎の街をゆるりと回り今日も映画を届けるという日常の風景を描きました。翌38回では、フィルムさんをモチーフに、映画には現実と物語の世界を行き来できる自由さがあるということを表現したつもりです。
そして今年。40回を目前にした39回のポスターをどうするのか。ずっと考えていました。
フィルムさんは今日も街で映画を上映する準備をしている。そのシンプルな行為をどこでしてもらうか。それが今年のテーマの肝になるような気がしていました。
かつて高崎映画祭の上映会場でもあった高崎シティギャラリーの広場をお借りすることにしました。高崎市の芸術文化拠点として1994年にできた施設です。7つの展示室と、324席のホール、野外広場を併せ持ったこの場所は、故きを温ねて新しきを知るの上にできたものであり、またこの先をいく私たちにとって温ねる場であると感じました。
フィルムさんはこの場所で明日の希望をゆるゆると上映準備中です。きっと多くの人の心に輝きと光をもたらしてくれるに違いありません。
イメージしたのは、原点回帰。あらゆるものの変化の中一度足を止めてしまったことを忘れないために。一から始めるという気持ちでした。といっても、すでに34年の歴史を確かに積み重ねさせていただいていることを忘れてもならない。真っ白なキャンバスに新しい絵を描くくらい自由に、でも何か、こだわりの表現はこれまでにきちんと培われて来た、そんな想いを込められたらいい。そして、より世界とダイレクトにつながる高崎映画祭でありたい、という願いも込め、思考は巡りました。結果、和紙の雲龍紙をベースに、文字ロゴだけをシンプルにいれたものへと昇華していきました。
リスタートの気持ちで新たに始まった高崎映画祭の次なる目標は、40回を無事に終わらせること、になりました。毎年当たり前に映画祭が開催できるわけではない。一年一年がようやく開催できることなのだからと、諸先輩方に叩き込まれて来た私は、毎年が当たり前にあると思ったことがありません。それでも、いつからか数年先のための今を過ごすようになっていました。
それが、コロナ禍でのお休みを経て全くのゼロになった。35回を終えた時、40回を無事に終えること、それを目標にしようと決めました。
どんな時代が変わっても、映画は人々に夢も希望も届け、時には絶望や苛立ちや迷いを追体験させてくれる。映画そのものは変わらない。こんな風に人生を豊かにしてくれるものを、多くの人に届けていきたい。それを40回までにあらためてしっかりと刻んでいこうと思いました。
そこで、映画の象徴であり、上映者の象徴ともいえる映写機をモチーフに36回のポスターを制作しました。高崎市役所の屋上から街に向かって未来を上映する、そんな思いを込めました。続く37回には、映画を届ける人を登場させました。その人・フィルムさんが、高崎の街をゆるりと回り今日も映画を届けるという日常の風景を描きました。翌38回では、フィルムさんをモチーフに、映画には現実と物語の世界を行き来できる自由さがあるということを表現したつもりです。
そして今年。40回を目前にした39回のポスターをどうするのか。ずっと考えていました。
フィルムさんは今日も街で映画を上映する準備をしている。そのシンプルな行為をどこでしてもらうか。それが今年のテーマの肝になるような気がしていました。
かつて高崎映画祭の上映会場でもあった高崎シティギャラリーの広場をお借りすることにしました。高崎市の芸術文化拠点として1994年にできた施設です。7つの展示室と、324席のホール、野外広場を併せ持ったこの場所は、故きを温ねて新しきを知るの上にできたものであり、またこの先をいく私たちにとって温ねる場であると感じました。
フィルムさんはこの場所で明日の希望をゆるゆると上映準備中です。きっと多くの人の心に輝きと光をもたらしてくれるに違いありません。