こうのとり、たちずさんで

32kounotori

 テレビジャーナリストのアレクサンドロスは、取材のため北ギリシア国境に赴いた。ここはアルバニア、ユーゴスラビア、ブルガリア、そしてトルコと接する国境だ。橋野中央にはくっきりと三色の色分けがなされている。青はギリシア、白は中立、赤は異国だ。取材に応じてくれた大佐は言う。まるで飛び立つ直前のこうのとりのように、片足でその線上にたちずさみ、一歩出れば異国か死かが待っている、それが国境なのだと。取材を一旦追え町に出たアレクサンドロスは、見覚えのある男に遭遇する。彼は10年ほど前に失踪した大物政治家だった…。地位も名誉も家族も捨て難民となった男の壮絶な人生が、深く重みを持って描かれる。

1991年 2h22 ギリシャ=フランス=スイス=イタリア 出演:マルチェロ・マストロヤンニ

 3/27(木)15:40-18:02 高崎市文化会館

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