鈴木家の長男、引きこもりの浩一が自死でこの世を去った。母の悠子はショックのあまり意識を失い、目を覚ました時には、浩一の死の記憶を失くしていた。そんな母を見かねた娘の富美は、「兄は引きこもりをやめてアルゼンチンで働いている」と嘘をついてしまう。安堵する母に真実を告げることができない鈴木家のアリバイ作りが始まる。