ニキータ・ミハルコフ監督が描く戦争映画の三部作の第1作目。ロシア革命の英雄コトフ大佐は年下の美しい妻マルーシャと愛娘のナージャと、モスクワの郊外で裕福で幸せに満ち足りた休暇を過ごしていた。しかし、マルーシャの元恋人にして、コトフ大佐の恋敵ドミートリが訪ねてきたことで、その幸せな日々に亀裂が入る。主人公コトフ大佐を演じるのはニキータ・ミハルコフ監督本人。愛くるしい愛娘を演じたのは、ミハルコフ監督の実の娘、ナージャ・ミハルコフ。監督は、スターリン大粛清の時代を背景に男女の愛憎、親子の愛を、1936年の夏のわずか1日の出来事として、しかしとてつもなく詩的に壮大に表現した。
1994年 2h16 ロシア=フランス 監督・出演:ニキータ・ミハルコフ