『二十四の瞳』『喜びも悲しみも幾歳月』『楢山節考』などで知られる、日本を代表する映画監督、木下惠介。生誕100年を記念して、実話をもとに1本の映画が製作された。時は戦争のまっただ中。日本国中が戦争の勝利を確信し、兵士を鼓舞する映画を求めていた時代。木下の作品は時代にふさわしくないと映画会社から作品の制作中止を言い渡される。失意のうちに地元へと戻った木下。病に倒れた母を疎開させるために兄と便利屋と共に、リヤカーで山越えをするが…。アニメーションを手掛けてきた館林市出身の原恵一監督が初の実写映画に挑戦した本作は、いつの時代にも通ずる親子間の無償の愛を気づかせてくれる。
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2013年 1h36 監督:原恵一 出演:加瀬亮/田中裕子