ミハルコフ監督三部作の最後を飾る本作。壮大なスケールはそのままに、コトフとナージャ、二人を引き裂いたドミートリのその後の運命が描かれる。革命の英雄でありながら、政治犯の汚名を着せられたコトフ。一兵卒として、劣悪な環境で重労働に従事する彼のもとに、ドミートリが現れ、別れてしまった妻マルーシャの存在が告げられる。
この三部作で、父と娘のラブストーリーを描きたかったというミハルコフ監督。人間の愛、そして生きることの尊さをテーマに『太陽に灼かれて』『戦火のナージャ』の名場面を挿入しながら、父と娘の絆、コトフとドミートリの確執、名もなき市民兵の戦い様をも描き出した。
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2011年 2h30 ロシア 監督・出演:ニキータ・ミハルコフ